Reuters
発行済 2024年02月15日 06:28
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。前日発表された好調な米消費者物価指数(CPI)を背景に一時3カ月ぶり高値を付けたものの、利益を確定する動きが広がった。
主要通貨に対するドル指数は3カ月ぶりの高値となる104.97を付けた後、終盤の取引では0.1%安の104.72。
1月の米CPIは前年同月比3.1%上昇した。伸びは前月の3.4%上昇からは鈍化したものの、主に住居費の上昇で市場予想の2.9%を上回った。
金融市場では、利下げ開始時期予想が後ずれしたほか、年内に0.25%ポイントの利下げが3回程度実施されるという見方が織り込まれ、2週間前の5回程度から減少した。
UBSの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、ドル上昇が当面続くという見通しを示した上で、「状況は急速に変わる可能性がある。ただ、15日に発表される米小売売上高も堅調な内容となることが予想され、ドルを支援するだろう」と述べた。
ドル/円は0.2%安の150.52円。
神田真人財務官は14日朝、為替市場での年初来10円もの円安の動きは急速で、経済に悪影響を及ぼす可能性があると述べた。円安には投機的な動きも含まれるとして、必要があれば適切に対応する考えを示した。
鈴木俊一財務相も、為替相場の急激な変動は望ましくないとして、「なお一層の緊張感を持ってみている」と語った。為替介入についてはコメントを控えた。
ポンド/ドルは0.2%安の1.2563ドル。一時、約1週間ぶりの安値に沈む場面もあった。
1月の英CPI上昇率は前年比4.0%で昨年12月と同じだった。インフレ率は今後さらに低下すると見込まれ、市場ではイングランド銀行(中央銀行)の年内利下げ観測が強まった。
LSEGのデータによると、英中銀による6月の利下げ開始の確率は51%、8月は75%となっている。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.0720ドル。
暗号通貨(仮想通貨)ではビットコインが4.1%高の5万1612ドル。一時5万2000ドルを上抜け、2021年12月以来の高値を付けた。
ドル/円 NY午後4時 150.58/150.61
始値 150.57
高値 150.75
安値 150.36
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0725/1.0729
始値 1.0706
高値 1.0734
安値 1.0702
が書いた: Reuters
金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。