*07:45JST 2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは396ドル安、長期金利の上昇が重石
■NY株式:NYダウは396ドル安、長期金利の上昇が重石
米国株式市場は下落。
ダウ平均は396.61ドル安の39,170.24ドル、ナスダックは156.38ポイント安の16,240.45で取引を終了した。
長期金利の上昇を受け、大きく下落して寄り付いた。
前週末にパウエルFRB議長がハト派姿勢を弱めたことや前日発表された経済指標が強い内容だったことを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待が後退、長期金利は今年の最高水準に上昇した。
また、米原油先物相場が一時、昨年10月下旬以来の高値をつけたことがインフレ懸念につながった。
ダウ平均の下げ幅は一時、500ドルを超えた。
セクター別ではエネルギーや電気通信サービス、公益事業が上昇した一方、自動車・自動車部品、ヘルスケア機器・サービスなどが大きく下げた。
ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やヒューマナ(HUM)、CVSヘルス(CVS)が大きく下落。
2025年のメディケア(高齢者向け公的医療保険)制度で、保険会社に対する支払率が予想外に据え置かれたことが嫌気された。
テスラ(TSLA)は1-3月期(第1四半期)の納車台数が前年比8.5%減の38万6810台と予想を大きく下回り、売られた。
トミー・ヒルフィガーやカルバン・クラインなどの衣料ブランドを運営するPVH(PVH)は前日引け後に発表した見通しが予想を下回り大幅安。
原油相場の上昇を受け再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)が上昇。
エンターテインメントのウォルト・ディズニー(DIS)は物言う投資家トライアン・ファンド・マネジメントとの委任状争奪戦で優勢と伝わり買われた。
クリーブランド連銀のメスター総裁とサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は年内3回の利下げを想定しているが、急ぐ必要はないとの認識を示した。
ともに今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米利下げ後ずれの見方も、強弱まちまちの指標発表後ドル上げ渋る
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円72銭へ上昇後、151円47銭まで下落し、151円57銭で引けた。
米国の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅れるとの見方から10年債利回りが一時4.40%台に上昇し、ドル買いになった。
その後、発表された2月JOLT(求人労働移動調査)求人件数は予想を上回ったが、1月分が下方修正。
2月製造業受注も予想を上回ったが、2月耐久財受注改定値やコア資本財・出荷が下方修正され、強弱まちまち感からドル売りが優勢になったとみられる。
10年債利回りは4.35%台へ低下した。
ユーロ・ドルは1.0746ドルへ下落後、1.0779ドルまで上昇し、1.0767ドルで引けた。
ユーロ・円は162円94銭へ下落後、163円33銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2552ドルから1.2579ドルでもみ合い。
ドル・スイスフランは0.9054フランから0.9086フランで上下した。
■NY原油:続伸で85.15ドル、ロンドン市場で85.46ドルまで値上り
NY原油先物5月限は続伸(NYMEX原油5月限終値:85.15 ↑1.44)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+1.44ドルの85.15ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは83.85ドル-85.46ドル。
アジア市場で83.85ドルまで売られたものの、中東情勢の悪化を懸念した買いが強まり、ロンドン市場で85.46ドルまで一段高となった。
米国市場では株安を嫌気して上げ渋ったが、通常取引終了後の時間外取引では主に85ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.30ドル -0.22ドル(-0.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.71ドル -0.82ドル(-0.87%)
ゴールドマン・サックス(GS)410.15ドル -3.36ドル(-0.81%)
インテル(INTC) 43.94ドル -0.58ドル(-1.30%)
アップル(AAPL) 168.84ドル -1.19ドル(-0.69%)
アルファベット(GOOG) 155.87ドル -0.63ドル(-0.40%)
メタ(META) 497.37ドル +6.02ドル(+1.22%)
キャタピラー(CAT) 364.83ドル +1.09ドル(+0.29%)
アルコア(AA) 35.64ドル +1.62ドル(+4.76%)
ウォルマート(WMT) 59.16ドル -0.84ドル(-1.40%)
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