商社株などバリュー株が買われ下げ渋る【クロージング】

Fisco

発行済 2024年04月03日 16:00

更新済 2024年04月03日 16:15

*16:00JST 商社株などバリュー株が買われ下げ渋る【クロージング】 3日の日経平均は反落。
387.06円安の39451.85円(出来高概算17億9000万株)で取引を終えた。
前日の米国市場でハイテク関連株を中心に売られた流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体関連を中心に売りが先行、日経平均は取引開始直後に39217.04円まで下押した。
また、台湾沖で発生した地震の影響がどの程度のものになるのかも警戒され、投資家心理を悪化させた。
ただ、商社や海運、銀行などのバリュー株などに買いが入り、下値を支える形になり、日経平均も下げ渋りを見せた。


東証プライムの騰落銘柄は、値上がり807、値下がり791でほぼ拮抗し、変わらず54だった。
セクター別では、鉱業、電気ガス、海運、銀行、卸売など15業種が上昇。
一方、その他製品、精密機器、鉄鋼、情報通信、電気機器など18業種が下落した、指数インパクトの大きいところでは、伊藤忠 (TYO:8001)、第一三共 (TYO:4568)、日立建機 (TYO:6305)、コマツ (TYO:6301)、JPX (TYO:8697)がしっかりだった半面、ファーストリテ (TYO:9983)、アドバンテス (TYO:6857)、ソフトバンクG (TYO:9984)、ダイキン (TYO:6367)、信越化 (TYO:4063)が軟調だった。


前日の米国市場は、2月の米雇用動態調査(JOLT)求人件数が、前月と市場予想をやや上回る結果となり、米労働市場の底堅さが改めて浮き彫りとなった。
これが、米国の利下げ観測の後退につながり、主要株価指数は下落。
東京市場もこの流れが波及する格好から売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時600円を超えた。
台湾地震を受け半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が生産ラインからスタッフを一時退避させると伝わるなど、供給網への影響が懸念されたことも不安要因となった。
ただ、午後1時に今年度の経営計画を発表した伊藤忠が切り返すと、他の商社株にも買いが波及した。


米国では3日、3月のADP全米雇用報告の発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演などが予定されている。
労働市場の力強さが示され、パウエル氏の講演で利下げの後ずれを示す発言が出るのか確認したいと考える向きが多く、積極的に買い上がる雰囲気にはなっていない。
また、投資家の関心は企業業績に移り始めており、2025年3月期の業績向上が続くかも見極めたいようで、目先は様子見ムードの強い展開が続きそうだ。


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存