午後3時のドルは154円後半で高止まり、34年ぶり高値目前

Reuters

発行済 2024年04月22日 15:40

Shinji Kitamura

[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの154円後半で取引されている。前週に一時強まった中東情勢に対する緊張感が後退し、円が弱含む展開となった。

週明けのドルは、34年ぶり高値圏となる154円半ばから後半を推移した。イランがイスラエルに対する報復計画はないと示唆したことで、中東リスクに揺れた19日の混乱は一服となり、円は再び安値圏へ沈む形となった。

実需のドル買いも支えとなって、午前には一時154.75円まで上昇。16日につけた34年ぶり高値にあと4銭まで迫った。「介入時にドルを安く買おうと待ち構えていた一部輸入企業がドルを買い遅れ、仕方なく高値圏で買いを入れている」(外銀関係者)動きもみられたという。

投機の円売りも勢いづいている。米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物の非商業部門の取組状況によると、16日時点の円売り規模は16万枚超と、2007年7月以来約17年ぶり高水準へ達した。

市場では、日銀が今週の金融政策決定会合で円安にどのような評価を下すかに関心を寄せる声が出ていた。

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