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午後3時のドルは一時154.89円まで上昇、34年ぶり高値

発行済 2024-04-24 15:22
更新済 2024-04-24 15:27
© Reuters.  4月24日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの154円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター

Shinji Kitamura

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの154円後半で取引されている。ドルはきょうも高止まりを続け、一時154.89円と前日海外でつけた34年ぶり高値を1銭上回る底堅さを見せた。

ドルの下値には米金利高を手掛かりとする買いが集まり、きょうの安値は154.73円と日中値幅は上下わずか16銭にとどまった。強い介入警戒感が上値を押さえ、歴史的な高値圏で異例のこう着が続いている。

市場では、26日にかけて日銀が開催する金融政策決定会合に大きな関心が寄せられている。「日銀が金融引き締めに慎重と受け止められれば、ドルは155円を上抜ける可能性があり、円安が勢いづけば円買い介入の公算も一段と高まる」(国内証券アナリスト)との声が聞かれる。

豪ドルも対円で一時101円台まで上昇し、2013年4月以来11年ぶり高値を更新した。第1・四半期の消費者物価指数(CPI)が前期比1.0%上昇と事前予想の0.8%を上回ったことがきっかけとなった(Full Story)。

中東情勢の緊迫ムードが緩和してきたことも、リスク選好姿勢に左右されやすい豪ドルの買い手掛かりとなっている。

前日海外では、利下げ観測が高まっていたユーロ圏の4月HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回り、1年ぶりの高水準となったことで、ユーロが急上昇して165円後半と16年ぶり高値を更新した。

対米ドル以外でも円が歴史的な安値圏へ下落し始めたことで「円安圧力が一段と強まる可能性が高まってきた」(FX会社)との指摘も出ていた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.87/154.88 1.0701/1.0702 165.73/165.74

午前9時現在 154.75/154.76 1.0700/1.0704 165.62/165.63

NY午後5時 154.83/154.84 1.0699/1.0703 165.67/165.71

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