Reuters
発行済 2009年10月01日 12:48
ドル/円
正午現在 89.84/86 1.4636/37 131.49/54
午前9時現在 89.89/95 1.4652/56 131.70/79
NY17時現在 89.71/75 1.4632/37 131.25/35
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[東京 1日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点
とほぼ変わらずの89円後半。日本の中間期末・海外の四半期末を波乱なく通過したこと
で、この日のアジア時間は鈍い値動きが続いた。市場では、新四半期入り後の実需・投資
家動向に関心を寄せる声が上がっている。
アジア時間の主要通貨は一進一退。下期入り初の仲値公示では、一部輸出企業が断続的
な売りに動いたものの、目立ったドルの過不足はなかったという。ドル/円は89円後半、
ユーロは1.46ドル台の狭いレンジ内を上下するにとどまった。
新四半期入り後の需給に関心が集まる市場では、緩やかなピッチながら着実に進むドル
安/円高を受けて「戻りがあると読んでいた輸出企業の売り遅れが目立っている」(都銀)
との声が多数上がっている。輸出企業が実勢に合わせてドル売り水準を切り下げてくれば、
ドル/円の上値の重さがさらに目立つようになるためだが、景気の伸び悩みが続く中
「売上見通しも不透明な状況で、(為替の手当てに)積極姿勢になりづらいのでは」(邦
銀)との見方もあった。
オセアニア市場の取引では、豪ドル/米ドルAUD=D4 が一時0.8860ドルまで上昇。
海外市場の高値を小幅に上抜け、昨年8月下旬以来1年1カ月ぶり高値を更新した。
日本時間午前10時前に中国物流購買連合会が発表した9月の購買担当者指数(PMI)
は54.3と前月の54.0を小幅に上回った。景気判断の分かれ目となる50を上回る
のは7カ月連続。ほぼ事前予想通りだったとして目立った反応はなかったものの、豪ドル
は資源高などによる景気下支えで利上げ期待が強まっており、前日海外の豪ドル上昇/
米ドル下落も、グローバル投資家がポートフォリオの持ち高調整に伴って米ドルから
豪ドルへ資金をシフトさせたのではないかとの見方が出ている。
<スイスフランは急落後切り返す、ドルの重さ再確認との見方>
前日海外の取引ではスイスフランが急落。日本時間午後9時過ぎから1時間程度の間に、
ユーロ/スイスフラン
半ばへ160ポイント程度、ドル/スイスフランCHF=D4 も1.02スイスフラン後半
から1.04スイスフラン半ばへ160ポイント程度大きく上昇。スイスフラン/円
市場では、スイス国立銀行(中央銀行)がスイスフランの押し下げ介入を実施したとの
声が複数出ている。スイス中銀のNicolas Haymoz報道官は30日、「それについてはコメ
ントすることがない」と介入観測に発言を控えたが、これまでにも中銀は特に対ユーロで
のスイスフラン上昇に強い懸念を示し続けており、市場では介入が実施された可能性が濃
厚との見方が大勢だ。
しかし、ドル/スイスフランは海外時間終盤にかけて1.03スイスフラン半ばへじり
じりと反落。急伸した際の上げ幅の半分程度下落したことで、市場では「最初は驚きだっ
た介入も効果が次第に低下してきたようだ。やはり、ドル安が進む中でスイスフランだけ
を止めるのは無理な話。ドル全般の上値が重いことも再確認できた」(外銀)とする声が
出ている。
<南アフリカランドが軟調、携帯電話大手の統合交渉が破談>
前日海外市場の取引で、南アフリカランドが下落。ドル/南アランドZAR=D4 は
7.37ランド前半から7.62ランド前半まで上昇し、アジア時間も7.52ランド付
近で底堅い動きが続いた。
海外市場では、インドの携帯電話最大手のバーティ・エアテル
の同業最大手MTN
ランド売りのきっかけになったとの声が出ている。統合が実現すれば世界3位の携帯電話
会社が発足するとあって「事前に(統合の)期待感で南アランドを買う動きがあっただけ
に、(破談で)失望感が強まるとの見方」(外銀)から南アランドが売られたという。ド
ル/南アランドはドル全般安の流れと相まって前月17日、7.29ランド前半と1年ぶ
り安値を更新していた。 南アランド/円
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)
(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ
セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)
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