本日市場を動かす3つのイベントは下記の通りだ。
1. FOMC議事録の発表
FOMCの議事録が日本時間21日午前4時に発表される。
市場では追加利上げに対してFRBがどのくらい慎重な姿勢を示しているのかを知るために議事録の発表を待ち望んでいる。
その他にも、バランスシート縮小に関するコメントにも注目が集まっている。
FRBは金融引き締めプログラムの停止に近づいている。
Investing.comのDarrell Delamaide氏によると、「まず、FRBは事実上今年度の利上げを停止している」と述べた。同氏は続けて「現在FRBが示唆していることとして、バランスシートの縮小を停止し、保有資産の比率をかなり高い水準に保つということだ」と発言した。
また、「緊急措置というより新しい金融政策の方法として、国債の購入を行うなどの量的緩和を行うかもしれない」と付け加えた。
政策金利モニターツールによると、市場では今年度は金利を据え置きを想定している。
2. メイ英首相のEUとの賭け
メイ英首相はブレグジット(英国のEU離脱)による被害を最小限に抑えるため、EUの本部があるブリュッセルへと向かう。
同氏の関係者は今回の会議は重要であると発言している。EUのジャン・クロード・ユンケル大統領は20日水曜日の夕方に行われる会議による進展についてかなり懐疑的な姿勢を示していた。
最大の懸念点としては、イギリスとEU加盟国のアイルランドが国境の建設を避けられるかどうかということである。避けられなけば、北アイルランドとアイルランド間でモノの行き来が滞ることとなる。
19日のFTSEは前日比0.6%、前週比0.8%安となった。しかし年初来では6.7%高となっている。
3. 決算ラッシュ
20日は消費財セクターの決算発表が控えている。ウォルマート(Wal-Mart) (NYSE:WMT)は19日に第4四半期決算を発表し、純利益が予想を上回る結果となった。
決算発表を控える企業の一部は下記の通り:
CVS Health (NYSE:CVS)のコンセンサス予想では、546億ドルの売上高に対して、1株当たり利益(EPS)は2.09ドルとなっている。同社株は昨年夏のピークから12月にかけて21%安となったが、12月以降は11%高となっている。
レンタカー事業を行うAvis Budget Group (NASDAQ:CAR)の決算のコンセンサス予想は、20億5000万ドルの売上高に対して、EPSは38セントとなっている。同社株は昨年3月から12月にかけて半減していたが、12月の安値から30%上昇している。
Cheesecake Factory (NASDAQ:CAKE)のコンセンサス予想は、5億9290万ドルの売上高に対して、EPSは62セントとなっている。同社株は昨年7月のピークから12月にかけて31%安となっていたが、12月以降は11%高となっている。