イスラエル、ガザ境界沿いに軍部隊集結 4日目も戦闘激化

Reuters

発行済 2021年05月14日 06:02

更新済 2021年05月14日 10:09

[ガザ/エルサレム 13日 ロイター] - イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘は、開始から4日が経過した13日も続き、パレスチナ側が商都テルアビブとその周辺地域までロケット弾を撃ち込む中、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザに対する空爆を継続すると同時に、ガザとの境界沿いに戦車や軍部隊を集結させている。

パレスチナの医療当局によると、ガザでは4日間で子ども27人を含む少なくとも103人が死亡。この日だけで49人が死亡した。イスラエル当局によると、イスラエルでは子ども2人を含む7人が死亡した。

この日はハマスがテルアビブとその周辺をロケット弾で攻撃。大部分がイスラエルのミサイル迎撃システムで撃ち落とされたが、テルアビブ付近で5人の負傷者が出た。

イスラエルは、ハマスが所有しているとするガザにある6階建ての居住用のビルを空爆。イスラエルのネタニヤフ首相はこれまでにガザで約1000カ所の標的を攻撃したと述べた。

こうした中、イスラエル軍報道官は「ガザとの境界沿いに軍隊を集結させている」と表明。イスラエル軍による地上侵攻の懸念が出ている。ただ、イスラエル軍に定期的に情報提供を受けている軍事記者によると、多くの死傷者が出るリスクがあるため、地上侵攻が実施される公算は小さいとしている。