NASAが金星で2つの探査計画、温室効果など調査 28年から

Reuters

発行済 2021年06月03日 09:47

[ロサンゼルス 2日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は2日、2028─30年にかけて金星で2つの探査ミッションを行うと発表した。金星探査は約35年ぶりとなる。

「ダビンチ+」と名付けられたミッションは、温室効果のある高密度大気の組成測定を行うほか、その起源を解明する。「ベリタス」は軌道上から金星表面をマッピングし、地質学的な歴史を解明する。予算はそれぞれ約5億ドル。

地球から最も近い惑星である金星は、構造が似ているもののわずかに小さく、温度はかなり高い。二酸化炭素を主成分とし、硫酸を含んだ大気が広がっているため、温室効果により地表温度は摂氏約470度に上る。