五輪の観客上限50%・1万人、急変なら無観客も チケット再抽選

Reuters

発行済 2021年06月21日 17:25

更新済 2021年06月22日 12:46

[東京 21日 ロイター] - 東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会や国際オリンピック委員会(IOC)は21日、来月23日に開幕する五輪の観客上限を定員の50%以内、1万人とすることを決定した。感染状況が急変すれば無観客を検討することも申し合わせた。

IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)、政府、東京都との5者協議後、組織委の橋本聖子会長が会見して明らかにした。8月に開催するパラリンピックの観客上限は7月16日までに決定する。

販売済みチケット364万枚は一部再抽選し、91万枚減らす。チケット収入はこれまでの試算900億円の半分以下となる見通し。再抽選などの詳細は23日に公表する。会見に同席した組織委の武藤敏郎事務総長によると、減収分の負担は日本側3者で協議する。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外国からの観客はゼロにすることをすでに決めており、国内観客の上限が焦点となっていた。組織委などは今回、政府が示していた大規模イベントの観客上限1万人という基準に沿って決定した。

感染状況や医療状況に急激な変化が生じれば、5者協議を開いて対応を検討。緊急事態宣言が再び発令された場合には、無観客とすることを含めて判断するという。