Reuters
発行済 2021年07月27日 19:28
更新済 2021年07月27日 20:19
[東京 27日 ロイター] - 東京五輪は27日、柔道男子81キロ級決勝を行い、永瀬貴規がサイード・モラエイ(モンゴル)を技あり(足車)で下して金メダルを獲得した。日本男子は初日から4階級連続の金メダル。
2回目の五輪出場となる永瀬にとって、リオデジャネイロ大会の銅に続くメダル。リオ五輪では準々決勝で敗退。敗者復活戦で銅メダルを獲得した。
試合後、永瀬は「前回のリオオリンピックで悔しい思いをして、それから5年間つらい時間の方が多かったが、本当にこのためにやってきて良かった」とし、「自分ひとりでは絶対に取れなかった金メダル」と話した。
試合は4分間で決着がつかず、延長戦に突入。組み手争いで不利になる場面もあったが、耐えきって最後は足車で技ありを奪った。
決勝で戦ったサイード・モラエイは2019年にイランから亡命した元世界王者。国際オリンピック委員会(IOC)から国籍変更が認められ、東京五輪にモンゴル代表として出場した。
27歳の永瀬は長崎県出身。6歳で柔道を始め、高校1年生のときに81キロ級で全国高等学校柔道選手権大会を、3年生のときにインターハイを制した。筑波大学に進学後は2013年にグラウンドスラムや世界選手権で優勝した。
今大会、日本の男子柔道はこれまで行われた4階級すべてを制している。永瀬は、60キロ級の高藤直寿、66キロ級の阿部一二三、73キロ級の大野将平に続いた。女子は52キロ級で阿部詩が金、48キロ級で渡名喜風南(となき・ふうな)が銀、57キロ級で芳田司が銅を獲得している。
(伊賀大記、山口香子 編集:久保信博)
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