五輪=ヒーローとライバルと記録、東京の競泳には全て揃っていた

Reuters

発行済 2021年08月02日 14:14

[東京 1日 ロイター] - 五輪で通算23個の金メダルを獲得した競泳のスーパースター、マイケル・フェルプス氏が引退したことで五輪競泳の盛り上がりに陰りが出るとの懸念の声もあったが、東京五輪では依然として強い関心を引きつける競技であることが示された。

フェルプス氏の母国である米国では、ケーレブ・ドレセルが男子50メートル自由形、100メートル自由形、100メートルバタフライで個人の栄誉に輝き、リレーでも2つの金メダルを獲得し、新たなスターとなった。

ドレセルは「今回はポテンシャルを十分に発揮できたと思うし、自分を誇りに思う。本当に楽しいレースだった。自分を褒めて、それからそのことは忘れて前に進みたい」と振り返った。

2016年リオデジャネイロ五輪で圧倒的な強さを示し、4つの金を獲得した米国女子のケイティ・レデッキーは、800と1500メートル自由形では頂点に立ち、長距離では手のつけられない実力者であることを証明。しかし、200と400メートル自由形ではオーストラリアのアリアーン・ティトムスに連覇を阻まれ、新たなライバルの台頭が興奮を生み出した。

レデッキーはティトムスについて「横に並べば素晴らしいレースになり、し烈な競争が繰り広げられるだろう。しかし、常にお互いを大きくリスペクトしていきたい。彼女とレースができて光栄」と語った。

ティトムスと同じオーストラリアで活躍が目覚ましかったのは、エマ・マキオンだ。50と100メートル自由形の個人2冠を含む4つの金メダルのほか、3つのメダルを獲得し、競泳女子史上最多の1大会7メダルの偉業を成し遂げた。