五輪=女子フェザー級で金の入江聖奈、ボクシングは「大学いっぱい」

Reuters

発行済 2021年08月03日 13:39

更新済 2021年08月03日 18:55

[東京 3日 ロイター] - 女子ボクシングフェザー級の入江聖奈は3日、東京五輪の決勝でネストイ・ペテシオ(フィリピン)を5━0の判定で下し、金メダルを獲得した。2012年に女子ボクシングが五輪競技に採用されて以降、日本勢として初めての出場で優勝した。

入江は他のメダリストとそろって会見し、次の世界選手権で金メダルを取ることが次の目標とする一方、「自分の中で有終の美で終わりたいというのが強くあり、やはり大学いっぱいでボクシングを辞めるつもり」と語った。「ゲームが好きなので、ゲーム会社で就活(就職活動)したい」と話した。

試合はジャッジ5人全員が入江に軍配を上げた。「勝者、ブルー」と英語でアナウンスされると、入江はリング上で飛び上がって喜び、泣いた。対戦相手のペテシオは拍手で入江の勝利を祝福した。19年の世界選手権ではペテシオが同階級を制覇、入江は5位だった。

笑顔で表彰式を終えた入江はその直後、「何も覚えていなくて、気がづいたら着替えていた。何回もほっぺをつねったが、夢みたいで、今も夢の中な気がする」とコメント。「ちょっと実際に(世界一に)なってみると実感が湧かない。何回も金メダルを見たい。13年間を出せるように頑張った」と語った。