五輪=男子20キロ競歩で池田尚希が銀、銅の山西利和「金を取れず残念」

Reuters

発行済 2021年08月05日 18:05

更新済 2021年08月06日 01:46

[東京 5日 ロイター] - 東京五輪は5日、男子20キロ競歩を行い、池田尚希が1時間21分14秒で銀メダル、山西利和が1時間21分28秒で銅メダルを獲得した。競歩では初の複数メダルとなった。優勝はマッシモ・スタノ(イタリア)で1時間21分05秒。

池田は「ラスト5キロに余裕を持たせることを考えて歩いていた」とレースを振り返り、「2位だったが、メダルを1つの目標にしてここまでやってきて、ここで達成できて嬉しい」と話した。さらに「山西さんが強くてずっと負け続けてきたが、ずっとそのスピードに対する対策を取り組んできたので今回、今までの成果が達成できた」と語った。

山西は「目標としていた金メダルを取れなかったので、これまでの取り組みや準備に足りない部分があった」とした上で、「(大会)延期の期間を含めここで金を取るためにやってきたので、個人としても競歩チームとしても金を取れなかったのは残念」と悔しさをにじませた。

池田は静岡県出身の23歳。2019年の世界選手権で6位、5000メートル競歩の日本記録を持つ。池田が陸上を始めたのは小学5年生。高校時代、長距離走のトレーニングとして競歩の大会に出場するようになり、大学1年で競歩に絞った。現在は旭化成に所属する。