五輪=空手の荒賀龍太郎が銅、組手で日本唯一のメダル

Reuters

発行済 2021年08月07日 23:31

更新済 2021年08月08日 01:55

[東京 7日 ロイター] - 東京五輪は7日、今回新たに正式競技となった空手の男子組手75キロ超級の準決勝戦を行い、日本の荒賀龍太郎はサウジアラビアのタレグ・ハメディに敗れて銅メダルとなった。組手競技ではこれが日本勢唯一のメダル。

荒賀は予選から得意のスピードを生かした連打や、意表を突いた回し蹴りなどを駆使して準決勝へ勝ち上がったが、19年アジア大会の84キロ級で優勝したハメディの長身を生かした蹴りに間合いを詰めることができず、2対0で敗れた。

今回の五輪では、WFK(世界空手道連盟)では別階級の荒賀が属する75キロ超級と、ハメディの84キロ超級が統合された。荒賀は大柄な海外の重量級選手に対し、動き出しを攻撃するカウンターを繰り返し狙うなど、積極的に攻め続けたが、金メダルには届かなかった。

試合後のインタビューでは涙を流しつつ、「日本発祥の空手の、初めての五輪の舞台で、代表として選ばれたからには、しっかりとプライドを持って(戦い)、メダルなしでは帰れないと思った」と、周囲の期待という重圧とも戦ってきた心情を明かした。