北朝鮮、平壌で建国記念の軍事パレード 金正恩氏出席=KCNA

Reuters

発行済 2021年09月09日 11:24

更新済 2021年09月09日 15:46

[ソウル/北京 9日 ロイター] - 北朝鮮は9日、平壌の金日成広場で建国記念の軍事パレードを開催した。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が伝えた。建国73年を記念するもので、真夜中に行われたパレードには金正恩朝鮮労働党総書記も出席した。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、オレンジ色の防護服と医療用マスクを着用した人々の写真を掲載。新型コロナウイルス対策をアピールしたものとみられる。

ライフルを持った兵士が行進する姿や多連装ロケット砲を映した写真も掲載されたが、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が登場した昨年10月の未明の軍事パレードとは異なり、ミサイルの写真はなく、記事でもミサイルへの言及はなかった。金総書記の演説もなかった。

KCNAは「緊急感染症予防と保健省の隊列は、感染症の世界的な流行から国と国民の安全をしっかりと守り、愛国的な熱気に満ちあふれ、社会主義の利点を全世界に示した」と伝えた。

北朝鮮では昨年10月に続き、今年1月にも夜間の軍事パレードを実施。今回の軍事パレードについては、商業衛星の画像で準備作業が行われていることが確認されていた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、同国の習近平国家主席は9日、金正恩総書記に建国73年を祝う祝電を送った。