移民追放巡りバイデン氏に圧力強まる、ハイチ難民が怒りの声

Reuters

発行済 2021年09月22日 11:06

更新済 2021年09月22日 13:01

[ポルトープランス(ハイチ)/シウダードアクニャ(メキシコ) 21日 ロイター] - 米国の移民追放政策を巡り、バイデン大統領に停止を求める圧力が高まる中、ハイチの主要空港では21日、米国とメキシコの国境周辺から本国送還された人々が怒りの声を上げた。

米国とメキシコの国境を流れるリオグランデ川のテキサス州側の町デルリオと対岸のシウダードアクニャを結ぶ橋の下では、ハイチ人を中心に米国への入国を希望する1万人近くが間に合わせのキャンプ(滞在施設)で生活し、劣悪な環境が続いている。

米当局はここ数日に少なくとも4000人をこの場所から排除。数百人がハイチに送還されている。

ロイターの関係者によると、ハイチの首都ポルトープランスの空港では白いTシャツを着た男性の集団が降りた飛行機に戻り、少なくとも1人が再搭乗を試みた。

ハイチ政府が本国送還を受け入れたと聞いたと語り、政府に怒りをあらわにする人もいた。