EU閣僚、ポーランド憲法裁の判断を批判 「EU存続の危機」

Reuters

発行済 2021年10月08日 20:31

[ワルシャワ 8日 ロイター] - ポーランドの憲法裁判所が欧州連合(EU)法の優位性に異議を唱える判断を示したことを受けて、EU加盟国の閣僚からは、EU存続の危機につながりかねず、ポーランドがEUを離脱する可能性もあるとの発言が相次いだ。

ポーランド政府は憲法裁の判断を歓迎。EU加盟継続を望むとした上で、各加盟国は平等に扱われ、尊重されなければならないとの見解を示した。

ポーランドは、民主的な価値観や司法の独立を巡って以前からEUと対立してきたが、憲法裁が7日、一部のEU法はポーランドの憲法と整合性が取れないとの判断を示したことで、双方の対立が激化するとみられている。