中国国家主席、途上国向けの生物多様性基金を発表 2.3億ドル規模

Reuters

発行済 2021年10月12日 18:12

更新済 2021年10月12日 19:45

[昆明(中国) 12日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は12日、途上国の生物多様性の保護を支援するため、15億元(2億3247万ドル)規模の基金を立ち上げると発表した。

中国・昆明で開催されている国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)でオンライン形式で演説した。

習主席は「途上国がより公平な形で恩恵を受けるには、支援が必要で団結を強化する必要がある」と述べた。

グリーンピース・チャイナの気候担当シニアアドバイザー、Li Shuo氏は、今回の基金設立について「喫緊の課題である生物多様性ファイナンスについて対話を開始するきっかけとなる」とし「COP15では、この点で先進国の援助が必要だ」と述べた。

専門家は、サステナブルなサプライチェーンの構築や各国の自然保護の支援には、推定で年間1兆ドルが必要だと指摘。これは2019年の実績1500億ドルを大幅に上回る。