カブール、数十人が死傷 病院で爆発と銃撃

Reuters

発行済 2021年11月03日 01:37

更新済 2021年11月03日 06:10

[カブール/カイロ 2日 ロイター] - アフガニスタンの首都カブールにある同国最大の軍病院が2日襲撃され、少なくとも25人が死亡、50人超が負傷した。当局によると、2回の激しい爆発が起きた後、襲撃犯が銃を発砲した。

この攻撃を巡っては、過激派組織「イスラム国」(IS)が傘下のテレグラム・チャンネルを通じて犯行声明を出した。同国ではISによる爆弾攻撃が相次いでいる。

同国で実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの広報担当者によると、400床のサルダル・モハマド・ダウド・カーン病院の入り口で爆発が起き、直後に銃を持った集団が襲撃した。

襲撃犯のうち4人はタリバンの治安部隊によって殺害され、5人目を捕らえたと説明した。

8月にタリバンが西側諸国の支援を受けた政府に対して勝利を収めて以来、今回の爆破事件を含めて攻撃や殺害の増加に拍車が掛かっている。数十年にわたる戦争からアフガンの治安を回復したというタリバンの主張の説得力は弱まっている。

タリバンの治安当局者は匿名を条件に、少なくとも25人が死亡、50人超が負傷したと述べたが、人数は公式に確認されていない。