ロシア、ウクライナNATO加盟確約撤回を要請 EUは侵攻なら代償と警告

Reuters

発行済 2021年12月11日 05:20

更新済 2021年12月11日 06:00

[モスクワ/ブリュッセル/キエフ 10日 ロイター] - ロシアは10日、旧ソ連のウクライナとジョージアの将来的な北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡る2008年の確約を撤回するよう要請した。同時に、NATOに対しロシアと国境を共有する国に兵器を配備しないと確約するよう求めた。

こうした中、欧州連合(EU)はこの日、ロシアがウクライナを侵攻すれば代償を払うことになると改めて警告した。

ロシア外務省が発表した声明によると、ロシアは定期的な防衛協議開始のほか、ウクライナのNATO加盟に対しロシアに実質的な拒否権を与えることなどを提案した。

NATOはウクライナを加盟させ、ロシアを標的とするミサイルシステムを同国に配備する方向に動いているとし、「こうした無責任な行動は、ロシアに対する容認不可能な安全保障上の脅威となり、欧州における大規模な紛争に至る、深刻な軍事上のリスクが誘発される」と警告。「欧州安全保障の根本的な利益のために、『ウクライナとジョージアは将来的にNATOに加盟する』とした08年の確約は、正式に撤回される必要がある」とした。