ウクライナ巡り衝突望まず、米と年明けに協議へ=プーチン大統領

Reuters

発行済 2021年12月23日 19:53

更新済 2021年12月24日 08:27

[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は23日、恒例の年次記者会見で、ウクライナや西側諸国との衝突を避けたいとの意向を示した一方、安全保障に関するロシア側の要求に対する西側諸国からの対応が「直ちに」必要だと述べた。

プーチン大統領は「これは、われわれの(志向する)選択ではなく、望むものでない」と指摘。今月、米国に示した安全保障提案について、おおむね前向きな反応を得たとして、来年初めにスイスのジュネーブで協議が始まるとの見通しを示した。

一方で、北大西洋条約機構(NATO)は冷戦時代からロシアを「恥ずかしげもなく騙し」、拡大を続けてきたと改めて非難。「ロシアには直ちに保証が与えられるべきだ」と主張した。

バイデン米政権の関係者は電話で記者団に対し、米政府はロシア政府が示した懸念に留意しており、早ければ来年1月上旬にもロシアと協議する用意があると述べた。具体的な日程や場所はまだ決まっていないが、1月の協議でロシアの提案に対する回答を示すという。

バイデン政権高官が匿名を条件に明らかにしたところによると、米国は公の場での交渉は予定しておらず、1月にロシア側に完全な回答を伝える。