テニス=キリオス、ジョコビッチに対する母国の対応批判

Reuters

発行済 2022年01月08日 13:11

[メルボルン 7日 ロイター] - テニスの四大大会、全豪オープンに出場するためにメルボルンの空港に到着した男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が入国を拒否された問題で、ニック・キリオス(オーストラリア)が母国の対応を批判している。

ジョコビッチは医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種が免除されたとして空港に到着したが、査証(ビザ)の問題を指摘され、現在は連邦政府による入国禁止措置の撤回を求めてメルボルンの隔離用ホテルに滞在中。オーストラリアとセルビアの外交問題にも発展しそうな様相を見せるなど、ジョコビッチを巡る状況には現在、大きな注目が集まっている。

テニス界からもさまざまな意見が上がるなか、過去に幾度となくジョコビッチを批判してきたキリオスは今回、母国の対応を批判。ワクチン接種を支持する姿勢を示しつつも、「私たち(オーストラリア)のノバクの状況への対応はものすごく悪い。テニス界史上最高のチャンピオンの1人ではあるが、結局は彼も人間。もっとうまくやらなければならない」と述べた。

また、ジョン・イスナー(米国)もツイッターで、ジョコビッチがワクチン接種免除を承認された上で渡航したにもかかわらず、現在の状況は正しくないと指摘し、「彼の受けている対応を正当化するすべはない。とても残念だ」とコメント。元全米覇者マリン・チリッチ(クロアチア)は7日に記者団に対し、「テニス界にとって、良い様相ではない」と話している。