テニス=ジョコビッチ巡り、故郷ベオグラードでは議論沸騰

Reuters

発行済 2022年01月15日 16:05

[ベオグラード 14日 ロイター] - テニスの四大大会初戦、全豪オープン(OP)出場のためにオーストラリア入りしたノバク・ジョコビッチ(34、セルビア)のビザ(査証)が再び取り消された問題を受け、ジョコビッチの故郷ベオグラードの一部市民からは、ワクチン接種拒否が同選手のキャリアの障害となる可能性があるという意見が聞かれた。

新型コロナウイルスのワクチン接種義務に反対しているジョコビッチ。医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種が免除されたとして、今月5日には全豪オープン出場のためにメルボルンに到着した。

いったんはワクチン接種の要件を満たしていないとして入国できず、ビザが無効とされたものの、豪裁判所によって当局の決定が取り消されたために入国。ところが、オーストラリア政府は14日にジョコビッチのビザを再び取り消すと発表した。

同選手は、弁護士との面談を認められつつも、現地時間15日午前8時(日本時間15日午前6時)に入管の勾留施設に戻るよう政府から命じられた。なお、ジョコビッチ側は異議を申し立てている。

四大大会最多タイ20勝を誇り、セルビア史上最高のアスリートと敬われるジョコビッチだが、この一連の騒動を受けて、故郷ベオグラードの人々も同選手のワクチン接種拒否の姿勢がその輝かしいキャリアの障害になるのではと考えているようだ。