北朝鮮、17日に発射したのは戦術誘導弾 標的に命中=KCNA

Reuters

発行済 2022年01月18日 06:31

更新済 2022年01月18日 13:54

[ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は18日、前日に実施した実験で戦術誘導弾を発射したと報じた。

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は17日午前、短距離弾道ミサイル2発を平壌の飛行場から発射した。ミサイルは約380キロ飛行し、最高高度は42キロとしている。北朝鮮が飛翔体を発射するのは今月に入って4回目。

KCNAは、戦術誘導弾の発射実験は国防科学院が北朝鮮西部から実施し、標的としていた東岸沖の島に「正確に命中した」と説明。今回の発射実験は製造・開発中の戦術誘導弾の精度を確認することが目的であり、実験によってその精度、安全性、効果が確認されたと伝えた。

極めて短期間に相次いだ発射を受け、米国は非難を強め、新たな制裁を求める動きも出ている。一方、北朝鮮はさらなる行動を警告しており、2017年のように再び脅威が高まるとの見方が強まっている。

米国のソン・キム北朝鮮担当特使は、北朝鮮に対し「(地域を)不安定化させる違法な活動を停止」し、対話を再開するよう求め、「前提条件なし」で会う用意があると述べた。米国務省がキム特使と米韓当局者の電話協議後に明らかにした。

国連報道官も、北朝鮮のミサイル実験に懸念を強めているとし、緊張緩和と「朝鮮半島の非常に検証可能な非核化」の促進に向けて全当事者が対話を再開すべきとの見方を示した。

17日の実験に金正恩総書記は立ち会わなかった。KCNAが公開した写真では、ミサイルが炎を上げながら上昇する様子が確認できる。