テニス=「彭帥さんはどこ」シャツ着用を許可、全豪主催者

Reuters

発行済 2022年01月26日 12:04

更新済 2022年01月26日 12:46

[メルボルン 25日 ロイター] - 全豪オープンを主催するオーストラリア・テニス協会のクレイグ・タイリー最高経営責任者(CEO)は25日、ファンが「彭帥さんはどこ」と書かれたシャツを着用することを認めた。

このシャツを巡っては、22日に交流サイト(SNS)上で投稿された動画で、試合会場の警備員が横断幕などとともに没収したことが明らかになった。同協会は大会では政治的なメッセージを容認しないとし、今回の対応を擁護していた。

これに対し、女子テニスで四大大会通算18回の優勝を誇るマルチナ・ナブラチロワ氏がその対応について「臆病」と述べ、人権問題よりもスポンサー資金を優先していると批判した。

こうした状況を受け、タイリーCEOはロイターの電話取材に応じ、「テニスを楽しむために入場し、『彭帥さんはどこ』と書かれたTシャツを着ているなら問題ない」とコメント。集団化し、暴徒化するなど混乱を招くようになったら別問題との見解を示し、多くの誤解があったと説明した。