ロシア外相「戦争望まず」、ウクライナ問題で駐ロ米大使は懐疑的

Reuters

発行済 2022年01月28日 22:30

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 米国のサリバン駐ロシア大使は28日、ウクライナ問題を巡りロシアは戦争を望んでいないと言っているが、ウクライナとの国境に軍を集結させており、米国との交渉で「テーブルに銃」を置いているようなものだと指摘した。

ロシアのラブロフ外相はこれに先立ち、国内ラジオで戦争は望んでいないと語った。

サリバン大使はモスクワからのオンライン会見で、ロシア軍の大量派兵は「異例」で、通常の軍事演習という説明はできないとし、「これは協議のテーブルに銃を置いて平和を望むと言っているのに等しい。これは脅しだ」と述べた。

「ロシア政府が言葉通り、ウクライナへのさらなる進攻を計画、実施しないことを希望する。しかし、事実は侵攻が可能なことを示す」と指摘。米政府は現在、米と北大西洋条約機構(NATO)がロシアに送った書面回答に対するロシア側の反応を待っているとした。