プーチン大統領、マリウポリ「解放」宣言 製鉄所突入中止を命令

Reuters

発行済 2022年04月21日 17:05

更新済 2022年04月22日 10:01

[キーウ 21日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ南東部マリウポリでの激戦で勝利したとし、同地の「解放」を宣言するとともに、ロシア軍に対し、ウクライナ兵が立てこもるアゾフスターリ製鉄所に突入する計画の中止を命じた。

テレビ放映されたショイグ国防相との会談で、突入中止はロシア兵の命を守ることが目的と説明。「(製鉄所への)突入は不要だ。計画の中止を命じる」とした上で「ハエ1匹も通さないよう一帯を封鎖しろ」と述べた。ウクライナ兵に対し、敬意を持って扱い、負傷兵には医療を提供するとして投降を呼び掛けた。

製鉄所にはウクライナ兵2000人以上がとどまっているとされる。

国防相は、ロシアが極右民族主義者とみなし壊滅を目指す「アゾフ大隊」の実質的な司令部が置かれているとして、マリウポリはロシアにとって象徴的な重要性を持つと説明。プーチン氏は「マリウポリ解放」のための軍事作戦が成功したとしてショイグ氏を祝福し、ロシア軍は英雄だと述べた。