欧米、「迅速で協調的」なウクライナ軍事支援を協議 毎月定例化

Reuters

発行済 2022年04月26日 20:09

更新済 2022年04月27日 15:19

[ラムシュタイン空軍基地(ドイツ) 26日 ロイター] - オースティン米国防長官は26日、ドイツのラムシュタイン空軍基地で国際会議を開催し、ウクライナに対する迅速で協調的な軍事支援について協議した。今後、同様の会議を毎月継続する。

会議には欧州を中心に40カ国以上が参加。イスラエル、ケニア、オーストラリアなども参加したほか、日本と韓国もビデオ会議形式で参加した。

オースティン長官は「ロシアの傲慢な侵略に対する戦いで、世界中の国がウクライナを支援する決意で団結している。ウクライナは勝利を確信しており、ここにいる全ての人もそう確信している」とし、今回の会議は(ウクライナ支援に向け)世界が活気づいていることを示している」と指摘。会議後の記者会見で、ウクライナの防衛上の必要性を協議する「コンタクト・グループ」として、今回の形式での会議を毎月継続すると表明した。

会議に先立ち、ミリー米統合参謀本部議長は同行記者団に対し、りゅう弾砲のような大型兵器などを協調してウクライナに支援することが主な目標だと指摘。「今後数週間が極めて重要になる。戦場で勝利するために支援の継続が必要だ。それがこの会議の目的だ」と述べた。

同行記者によると、ミリー氏は会議で「戦いの結果は、この会議の出席者次第だ。ウクライナは戦う。われわれはウクライナに戦う手段を提供しなくてはならない」と語った。

ドイツはこの日、ウクライナに対する初の重火器支援を発表。ランブレヒト国防相によると、政府は25日に国内メーカーを通じ「ゲパルト対空戦車」を供与する方針を承認した。