米最高裁、中絶合憲判決覆す見通し ポリティコが草案報道

Reuters

発行済 2022年05月03日 14:10

[ワシントン 2日 ロイター] - 米政治専門サイトのポリティコによると、米連邦最高裁判所が人工妊娠中絶の合憲性を巡る訴訟で、全国的に中絶を合法化した「ロー対ウェイド判決」を覆す見通しであることが、判事の多数派意見をまとめた草案で分かった。

最高裁は保守派が多数を占める。ロイターは草案の真偽を確認できていない。最高裁とホワイトハウスはコメントを控えた。

ポリティコによると、保守派のサミュエル・アリト判事は2月10日付の草案で、ロー対ウェイド判決について「最初からひどく間違っていた」と記している。

最高裁は、米国憲法が中絶の権利について言及していないため、胎児が子宮外で育成可能になる妊娠24─28週までの中絶を認めているこの判決を覆すという。