インド、武器調達先の多様化模索 ロシア依存脱却へ

Reuters

発行済 2022年05月19日 11:43

[ニューデリー 18日 ロイター] - ロシア製兵器の最大購入国であるインドは、ロシアがウクライナ侵攻を続け、欧米の制裁に直面している状況下で、国内および東欧で代替調達先を探している。

政府関係者や国防筋によると、インド政府は軍事装備の調達先多様化や国内生産の拡大についてかねてから議論していたが、ウクライナ戦争で緊急性が高まった。

調達リストによると、国内企業に今年中の生産を求める251億5000万ルピー(3億2400万ドル)相当の軍事装備を特定した。

インド空軍の中将は今月、首都ニューデリーで防衛関連メーカーに対し、「確実性と安定性のためなら、国内で完全に自立したサプライチェーンの仕組みを確立する必要がある」と訴えた。

政府高官は匿名を条件に、防衛装備品の最大で半分を国内生産にすることを目指していると述べた。