バイデン氏、北欧2国首脳と会談 NATO加盟申請を後押しへ

Reuters

発行済 2022年05月20日 01:01

更新済 2022年05月20日 14:37

[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン米大統領は19日、北欧スウェーデンとフィンランドの首脳とホワイトハウスで会談し、両国の北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を歓迎し、手続きを後押しすると表明した。

会談後、バイデン大統領はスウェーデンのアンデション首相とフィンランドのニーニスト大統領と会見に臨み、両国の加盟が「NATOをさらに強化する」と強調。「強力で結束したNATOは米安全保障の基盤だ」とし、両国のNATO加盟に強い支持を表明した。

さらに、スウェーデンとフィンランドが「NATO加盟に向けた全ての要件を満たしている」とした上で、米議会での迅速な批准手続きを目指し、19日中に必要文書を提出すると明らかにした。

また、ロシアのプーチン大統領を念頭に、NATOに新たな国が加盟することは、どの国に対しても脅威とはならないとも強調した。

両国のNATO加盟には加盟国の全会一致の承認が必要だが、トルコは難色を示している。

トルコのエルドアン大統領は17日、スウェーデンが国内にかくまっているトルコの反政府武装組織のメンバーを送還せずに、NATO加盟申請でトルコの承認を期待することはできないと言明した。

フィンランドのニーニスト大統領は、トルコが示す全ての懸念について協議する用意があるとし、「トルコがわれわれの安全保障にコミットするのと同様、フィンランドもトルコの安全保障にコミットする」と言明した。