黒田日銀総裁「強力な緩和続ける」と説明、G7財務相・中銀総裁会議で

Reuters

発行済 2022年05月20日 23:43

[ボン(ドイツ)/東京 20日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、今後も強力な金融緩和を粘り強く続ける考えを説明したことを明らかにした。G7終了後に現地で記者団に語った。

G7各国でインフレ率が数十年ぶりの水準に達する現状を踏まえ、今回の声明では「インフレ予想の安定維持を確保するよう、金融政策の引き締めペースを適切に調整する」と新たに明記された。

これに対し、黒田総裁は2022年度1.9%、23年度1.1%とする物価見通しを念頭に「国際商品市況の上昇によって交易条件が悪化しており、そうした状況での物価上昇の持続性はあまりない」と指摘。G7で「日銀は現在のYCC(イールドカーブ・コントロール)を軸とする強力な金融緩和を粘り強く続けていくことを説明した」と述べた。