豪、9年ぶり政権交代へ 労働党が総選挙勝利

Reuters

発行済 2022年05月22日 09:40

[シドニー 21日 ロイター] - 21日に投開票されたオーストラリアの総選挙は中道左派の野党・労働党の勝利が確実となり、9年ぶりに政権交代する見通しになった。同党のアルバニージー党首が与党・保守連合(自由党と国民党)のモリソン首相に代わり次期首相に就任する。

史上最悪レベルの森林火災や洪水被害を受け、環境問題に対する無策に有権者の不満が高まる中、気候変動対策やジェンダーの平等などを訴えた無所属候補や緑の党が躍進した。

モリソン氏は「次期首相のアルバニージー氏に祝意を伝えた」と述べ、敗北を認めた。自由党党首を退く意向も示した。

アルバニージー氏は、国を結束させ、「気候闘争を終わらせる」ことを目指すと表明。「国民は一つになり、共通の利益を見いだし、共通の目的意識に目を向けることを望んでいる。分断にうんざりし、国として結束することを望んでおり、私はそれを主導する」と述べた。