ウクライナ攻撃減速は意図的、「期限の定め」なし=ロシア高官

Reuters

発行済 2022年05月24日 23:24

更新済 2022年05月25日 07:27

[24日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は24日、ロシアは民間人を避難させるためにウクライナでの攻撃を意図的に遅らせていると述べた。一方、プーチン大統領の側近であるパトルシェフ安全保障会議書記は、ロシア政府が「期限」に追われているわけではないとの認識を示した。

両氏の発言は、ロシアが戦争の早期終結を見越していないことを示唆するとともに、侵攻が行き詰まっているとの印象を払拭する狙いがあるとみられる。ウクライナと西側諸国は、ウクライナの激しい抵抗でロシアが人員面でも装備面でも大きな損失を被ったため、勢いをそがれたというのが実情だとみている。

ショイグ氏はロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」の会合でテレビ演説し、民間人避難のための停戦および人道回廊の設置に言及。「これにより攻撃のペースは落ちるが、それは民間人の犠牲を避けるために意図的に行われているものだ」と語った。