米中国防相、バイデン政権下で初の対面会談 台湾問題で譲らず

Reuters

発行済 2022年06月10日 19:00

更新済 2022年06月11日 02:36

[シンガポール 10日 ロイター] - 米国のオースティン国防長官と中国の魏鳳和国防相は10日、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)の合間にシンガポールで会談した。台湾問題ではそれぞれの立場を譲らなかった。

会談は当初の予定の2倍となる1時間近くに及んだ。両氏は4月には電話会談を行っているが、バイデン米政権下で初の対面会談となった。

会談後、中国と米国の高官は会談が友好的であったことを強調した。しかし安全保障上の問題を解決するための突破口は見いだせなかった。

魏氏は会談は「スムーズに進んだ」と述べた。中国国防省報道官によると、魏氏は台湾が中国の一部であるとする確固とした姿勢を改めて表明した。

米国防省は声明を発表し、オースティン氏は台湾に対する「不安定化をもたらすさらなる行動を控える」よう中国に求めたと説明した。