Reuters
発行済 2022年07月02日 13:20
[1日 ロイター] - 国際スポーツ医学連盟(FIMS)のファビオ・ピゴッツィ会長は1日、出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーや性分化疾患(DSD)の選手の出場を制限することは五輪憲章の原則に反すると主張した。
先月、競泳の統括団体である国際水泳連盟(FINA)は新しい方針の一環として、トランスジェンダー選手の女子大会出場を制限し、同選手も出場できる「オープンカテゴリー」を検討するワーキンググループの設置を可決。トランスジェンダー女性は、女子大会への出場資格を得るためには男性の思春期を全く経験していないことをFINAの求める条件で証明できなければならないと発表した。
これを受け、多くのスポーツ統括団体が、女子競技へのトランスジェンダー選手の参加に関する方針の見直しを開始している。
イタリアのアンチ・ドーピング機構の理事長でもあるピゴッツィ会長は、FIMSの委員会で「トランスジェンダーやDSDのアスリートを排除することは五輪憲章に反する。競技者は、競技の参加要件を満たすために、処置や医療行為を受けるように圧力をかけられるべきではない」などと話した。
これに対し、同委員会に出席していたイタリア・オリンピック委員会(CONI)のジョバンニ・マラゴ会長は、国際オリンピック委員会(IOC)が、トランスジェンダーやDSDの選手がハイレベルな競技に参加する資格があるかどうかをスポーツ団体が決めるための委員会を立ち上げたとし、「これは人権を尊重し、性別の平等と包摂を支持するというIOCの公約の一部」と述べた。
が書いた: Reuters
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