ロシア、ルガンスク州全域掌握 ウクライナ大統領も撤退認める

Reuters

発行済 2022年07月04日 07:05

更新済 2022年07月04日 14:29

[キーウ 3日 ロイター] - ロシアは3日、ウクライナ東部ルガンスク州全域を制圧したと発表した。ウクライナ側の最後の拠点となっていたリシチャンスクを掌握した。

ロシア側にとって政治的な勝利で、今後は隣接するドネツク州の完全掌握に向けて攻勢を強める見通し。

ロシア国防省は同国軍がリシチャンスク周辺の村を掌握し、同市を包囲したと発表。その後、ショイグ国防相がプーチン大統領にルガンスクが「解放された」と報告したことを明らかにした。

一方、ウクライナ軍司令部は、兵士の命を守るためリシチャンスクから撤退したと説明。「同市の防衛を続ければ、致命的な結果につながる」と判断し、撤退を決めたと述べた。

ゼレンスキー大統領もビデオ演説で撤退を認めたが、「戦術と近代的な武器の供給増によって、われわれは戻ってくる」と強調した。