安倍氏銃撃、特定の団体に恨みと容疑者供述 県警が銃数丁押収

Reuters

発行済 2022年07月08日 22:45

更新済 2022年07月09日 00:11

[東京 8日 ロイター] - 選挙演説中に銃撃され、死亡した安倍晋三元首相の警備にあたっていた奈良県警本部は8日夜に会見し、逮捕した容疑者の犯行動機について「特定の団体に恨みがあり、安倍氏が関連していると思い込んで犯行に及んだ」という趣旨の供述していることを明らかにした。

安倍氏の襲撃に使ったのは手製の銃で、県警は家宅捜索で類似の銃を数丁押収した。暴発の危険があり、住民を避難させる可能性もあるという。

県警によると、容疑者は取調官の質問に淡々と答えている。現在は無職で、2002年から3年間、自衛隊に勤務したと供述しているという。単独の犯行だったのか、薬物などを使用していた可能性があるのか、などについては調査中とした。

供述によると、容疑者は演説会場まで電車で移動。容疑者が安倍氏の遊説の予定を把握したのはインターネットだという。