安倍元首相の警備、「問題否定できず」と奈良県警本部長

Reuters

発行済 2022年07月09日 19:53

[東京 9日 ロイター] - 遊説中に銃撃され、死亡した安倍晋三元首相を警護していた奈良県警の鬼塚友章本部長は9日夕に会見し、自身が当日朝に警備計画書を承認したことを明らかにした上で、「問題があったことは否定できない」と語った。

鬼塚本部長は「27年余りの警察官人生で最大の悔恨」と発言。「責任の重さを痛感している」と述べた。問題点の洗い出しと改善、事件の全容解明が「何よりも亡くなった安倍晋三元内閣総理大臣に対する責任だと考えている」と語った。

県警が安倍元首相の遊説の通知を受けたのは前日の7日夕。鬼塚本部長によると、担当部署が計画書を作成し、当日の8日午前に自身が承認した。計画書に違和感はなく、原案通り認めた。