ウクライナ軍、遠方からロシア軍攻撃 前線から離れた場所で爆発相次ぐ

Reuters

発行済 2022年08月20日 06:19

[キーウ(キエフ) 19日 ロイター] - ロシア軍が制圧しているウクライナ領の前線から離れた場所で19日にかけて爆発が相次ぎ、ロシア軍の供給ルートを遠方から攻撃するウクライナ軍の能力が高まっている可能性があることが示された。

ロシアが2014年に併合したクリミア半島では、セバストポリの北にあるロシア軍のベルベク空軍基地付近で爆発が発生。セバストポリにはロシア黒海艦隊の本部が置かれている。

クリミア半島の反対側にあるケルチでも巨大な炎が上がった。ケルチにはロシアとクリミア半島を結ぶ巨大な橋がある。

このほか、ロシア国内ではベルゴロド州の弾薬庫で爆発があり、近隣の村落2つの住民が避難した。ベルゴロド州はウクライナとの国境に近いが、ウクライナ軍が支配する地域からは100キロ以上離れている。

ロシアのタス通信とロシア通信(RIA)はクリミア当局者の話として、19日夜にクリミア西部のイェウパトーリヤ港付近でロシア軍の対空部隊が活動していたと報じた。ロシアのウェブサイトに掲載された動画には、地対空ミサイルのようなものが空中の目標に命中している様子が映っている。ロイターはこの映像の真偽を確認できていない。