EXCLUSIVEイラン、ナタンズの地下施設でウラン濃縮開始=IAEA報告書

Reuters

発行済 2022年08月30日 04:48

更新済 2022年08月30日 06:37

[ウィーン 29日 ロイター] - 2015年のイラン核合意再建に向けた取り組みが続く中でも、イランがウラン濃縮プログラムを進めていることが、ロイターが29日に入手した国際原子力機関(IAEA)の報告書で分かった。

IAEAの報告書によると、中部ナタンズにある地下核施設にこのほど設置された高性能遠心分離機「IR6」のカスケードの1つでウラン濃縮が開始された。

ナタンズの地下施設には、複数のIR6で構成されるカスケード3つが設置されており、IAEAは報告書で「IAEAは8月28日にナタンズの地下施設で、最大5%まで濃縮するためにIR6のカスケードに最大2%まで濃縮されたウランが投入されているのを確認した」とした。他の2つのカスケードについては、1つは濃縮開始の準備中、もう1つにはいかなる核物質も投入されていないとした。