イラクでサドル師派と親イラン派が衝突、少なくとも17人死亡

Reuters

発行済 2022年08月30日 05:34

更新済 2022年08月30日 09:19

[バグダッド 29日 ロイター] - イラクの首都バグダッドで29日、イスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者と対立する親イラン勢力が衝突し、警察と医療関係者によると少なくとも17人が死亡した。

サドル師はこの日、政治活動から引退する意思を表明。ツイッターで「私はここに最終的な撤退を発表する」と発表し、改革を求めるサドル師の声に耳を貸さない同じシーア派の政治指導者を批判していた。

この数時間後、議会前ですでに数週間にわたる座り込みを続けていたサドル師の支持者らがデモを展開し、首相府の建物を襲撃する事態に発展した。

目撃者によると、サドル師支持者に向かって発砲したり、空に向けて発砲する者があった。また、対立するグループは互いに石を投げつけ合ったという。

サドル師はその後、あらゆる勢力の武器使用に抗議しハンガーストライキを行っていると述べた。