北朝鮮が弾道ミサイル、短距離2発 低高度で変則軌道か

Reuters

発行済 2022年09月28日 18:25

更新済 2022年09月28日 23:27

[ソウル/東京 28日 ロイター] - 日韓両政府は28日夕、北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を東岸沖へ発射したと発表した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、短距離弾を試射した25日以来。米韓は26日から合同軍事演習を実施中で、29日にはハリス米副大統領が訪韓する。

韓国軍によると、北朝鮮は平壌付近から発射。日本の防衛省は2発とも変則軌道の可能性があり、1発目は高度約50キロ、飛行距離約350キロ、2発目は高度約50キロ、飛行距離約300キロだったと分析している。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。

井野俊郎防衛副大臣は記者団に、「立て続けにミサイルを発射していることは許されない。強く非難する」と語った。日本政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。

訪日中のハリス副大統領は29日に韓国を訪問し、韓国と北朝鮮の軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)を訪れる。28日には神奈川県の米海軍横須賀基地でミサイル駆逐艦ハワードに乗艦し、「違法な兵器計画は地域の安定を脅かし、国連安保理決議違反だ」と演説した。