ウクライナが東部要衝リマン奪還、チェチェン首長「ロは核兵器使うべき」

Reuters

発行済 2022年10月02日 16:55

更新済 2022年10月03日 11:01

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[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナ軍は1日、東部ドネツク州北部の要衝リマンをロシアから奪還したと発表した。前日に東・南部のルガンスク、ドネツク、へルソン、ザポロジエ4州の併合を宣言したロシアには大きな痛手。リマンはウクライナ軍が9月に反転攻勢を加速させてから、両軍の新たな戦闘の中心地となっていた。

ウクライナ軍の兵士らが、リマン中心部で町を制圧したことを発表。その様子を写した映像を、ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ副長官が投稿した。兵士らは建物に掲げられていたロシア国旗を降ろし、ウクライナ国旗を掲揚した。

ロシア国防省はこの数時間前、同地域から軍を撤退させると発表。包囲による脅威が生じているとしていた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は演説で、ロシア支配下にあるドネツク州とルガンスク州を含むドンバス地方でさらなる奪還を目指すと約束した。

オースティン米国防長官は1日の会見で、リマン奪還に勇気づけられると発言。ロシア軍がリマンを輸送路の拠点としていたことから、今後は窮地に立たされるとの見方を示した。一部でロシアの核兵器使用が懸念されているものの、長官はリマン奪還でロシアの攻撃がエスカレートするかどうかについての見解は明らかにしなかった。

一方、プーチン氏を支持するロシア・チェチェン共和国のカディロフ首長は「国境地帯に戒厳令を敷き、低出力核兵器を使う強硬策を取るべきだ」と、メッセージアプリのテレグラムに投稿した。