ロシア、国連安保理でウクライナによる「汚い爆弾」使用懸念表明

Reuters

発行済 2022年10月26日 06:04

更新済 2022年10月26日 12:36

[国連 25日 ロイター] - ロシアは25日、国連安全保障理事会の非公開会合で、ウクライナが放射性物質をまき散らすことを目的とした「汚い爆弾」を使用する準備をしているとの懸念を表明した。

ロシアのポリアンスキー国連次席大使は記者団に対し「認識を促すことができたため、満足している」とし、「現実に使用されなかったとしても、全世界を脅かすひどい災いになるため、ロシアが過剰な警告を行ったと言われても問題ではない」と述べた。

汚い爆弾とは、通常兵器に放射性物質を混入し、放射性物質による汚染を広範囲に拡大させることを目的とする兵器。ロシアは、ウクライナがこうした爆弾の製造を2つの組織に命じたと主張しているが、根拠は明らかにしていない。

ポリアンスキー氏は、ロシアの主張を裏付ける証拠は何かとの質問に対し、ロシアが得た情報に基づいており、ロシアはこうした情報を西側のカウンターパートと共有していると述べた。

これに先立つ24日にはロシアのネベンジャ国連大使が、ロシアの主張を詳細に説明する書簡を国連に送付している。