デンマーク首相がウクライナ訪問、ミコライウでゼレンスキー氏と会談

Reuters

発行済 2023年01月30日 23:24

更新済 2023年01月31日 08:20

[キーウ 30日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、ウクライナを訪問しているデンマークのフレデリクセン首相と南部ミコライウで会談した。

外国の首脳が戦闘の前線に近い地域を訪問するのはまれ。ウクライナ大統領府が公開した映像によると、フレデリクセン首相はゼレンスキー氏と共に病院を訪問し、ロシア軍との戦闘で負傷した兵士に会ったほか、ミコライウの港湾施設を訪れ、ロシア軍のミサイル攻撃で被災した石油貯蔵タンクなど視察した。

デンマーク国防省は今月、自走式榴弾(りゅうだん)砲「カエサル」19門をウクライナに供与すると発表。ゼレンスキー氏はデンマークによる支援に謝意を表明した。

両首脳はその後、南部の港湾都市オデーサで共同記者会見を実施した。

ゼレンスキー氏は、ウクライナ侵攻開始から間もなく1年を迎えるにあたりロシアが攻勢を強める可能性があると指摘。「ウクライナは大規模な反転攻勢を準備する」と述べた。

「ロシアは大規模な復讐を計画しており、既に開始しているだろう」と述べ、「ロシアは連日正規軍を増派するか、ワグネル戦闘員を増員するかしている」と語った。