北朝鮮が弾道ミサイル、ICBM級と日本分析 米全土射程か

Reuters

発行済 2023年02月18日 18:07

更新済 2023年02月18日 20:36

[ソウル/東京 18日 ロイター] - 日韓両政府は18日夕、北朝鮮が弾道ミサイル1発を東方向へ発射したと発表した。ミサイルは1時間以上飛行し、北海道の西側に落下。

日本は、通常軌道で発射すれば米国本土全体が射程に入る大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったと分析している。北朝鮮は17日、米韓が核兵器の使用を想定した机上演習を来週実施することに強く反発していた。

韓国軍によると、北朝鮮は国際空港がある平壌郊外の順安から長距離弾道ミサイルを発射。日本の防衛省は、北海道渡島大島の西約200キロに落下したと推定している。航空機や船舶の被害情報はない。

岸田文雄首相は国家安全保障会議(NSC)の開催後、記者団に対し、ICBM級とみていることを明らかにした上で「国際社会全体に対する挑発をエスカレートさせる暴挙」と述べた。日本政府は北朝鮮に強く抗議した。韓国政府も、国連安全保障理事会の決議違反だと北朝鮮を非難した。

日本の防衛省によると、発射時刻は午後5時21分ごろ、落下は同6時27分ごろ、飛行時間は約66分だった。約900キロ飛翔し、最高高度約5700キロだったとみている。