G7広島サミット、中国に懸念伝達 対ロ制裁「実効性高める」=岸田首相

Reuters

発行済 2023年05月16日 19:43

更新済 2023年05月16日 23:00

[東京 16日 ロイター] - 岸田文雄首相は19日から始まる主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前にNHKのインタビューに答え、中国に対して各国が共有する懸念を率直に伝える場にする考えを明らかにした。対ロシア制裁についても第三国を通じた迂回の動きを封じ、実効性を高める取り組みを議論すると表明した。

岸田首相は、存在感を増す中国に対してG7メンバー間で温度差があることを認めた上で、課題や懸案に一致して対応・連携していくことを確認し、「中国に対してメッセージを発していくことになる」と述べた。「東シナ海、南シナ海などにおいて、力による一方的な現状変更が起きている」などとし、ウクライナの状況は東アジアでも起きうるとの認識を改めて示した。