ヨルダン川西岸でも衝突、イスラエル「第3の前線」の可能性

Reuters

発行済 2023年10月20日 19:51

Ali Sawafta John Davison

[ラマラ/エルサレム 20日 ロイター] - イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が今月7日に発生して以降、イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で暴力行為が急増している。

イスラエル軍はハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザを攻撃。レバノンとの国境では同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラとも衝突しているが、イスラエルにとってヨルダン川西岸が「第3の前線」となる可能性が出てきた。

ヨルダン川西岸ではイスラエルの兵士・入植者とパレスチナ人の衝突が激化しており、今月7日以降、暴力行為でパレスチナ人80人以上が死亡。イスラエルは900人以上を逮捕した。

パレスチナ当局によると、イスラエル軍は19日、ヨルダン川西岸のパレスチナ人難民キャンプを空爆、少なくとも12人が死亡した。イスラエル警察は急襲作戦で警官1人が死亡したことを明らかにした。